作詞の言葉選びが上達するコツ
作詞するときに1番迷うのが、「言葉選び」ですよね。作詞家でも、たった一つのフレーズに数日考えてしまうこともあります。
でも、考えれば考えるほどに煮詰まっていって、「スランプかも…」と負の連鎖に陥ってしまうことも…。そんなときに作詞の言葉選びが上達するコツをご紹介します。
コツ１：毎日言葉をストックする習慣をつける
作詞の言葉選びが上達するコツは、とにかく日頃にたくさんの言葉やアイデアを書き記す習慣をつけることです。作詞するときに、言葉が降りてくるのを待って作詞するときもありますが、やはり自分の中の言葉のストックを増やさないと、似たような表現しか出てこなくなるからです。
これを解決するには、作詞ネタノートにどんどん言葉をストックしていくことがポイント。
ノートに毎日言葉を書いていくと、ノートに言葉が溜まっていくのはもちろん、日常を過ごすときにアンテナを張るようになるので、どんどん新しい表現や言葉の選択肢が増えていきますよ。
コツ2：既存の作品からヒントをもらう
作詞の言葉選びで迷ってしまうのは、自分がいつも見ている世界にある言葉しか出てこないのが原因の一つです。色付きのメガネを思い浮かべてください。
いつも赤いメガネをかけて世界を見ていると、世界は赤いフィルターがかかって見えます。普段から赤く見えていくので、「これが当たり前」だと感じて、違う世界が見えることはありませんよね。
このメガネを、違うメガネに掛け替えて擬似体験できるのが、「既存の作品に触れること」です。
作品は、音楽でもいいですし、映画や漫画、本、雑誌、絵画などなんでもOKです。自分色のメガネをかけているときには見えなかった景色や、表現がたくさん出てくるので、自分の世界を広げることができます。
自分の見える世界が広がると、作詞の言葉選びで困った時に「もし〇〇の作品の世界観だったら、どうやって表現するかな？」と想像が広がるようになります。
コツ3：辞書や本を開いてみる
たとえば、「嬉しい」という表現を違う言葉に置き換えて言葉選びをする場合、「嬉しい」という言葉の類義語を辞書で探してみる方法や、比喩を使って表現する方法などがあります。
ただ「嬉しい」と表現するよりも、「華やいだ気分」「浮かれた帰り道」「背中に羽が生えたみたい」など、いろいろな表現が考えられますよね。
こういった表現方法を見つけるためのおすすめの方法が、辞書や本を開いてみる方法です。
辞書というと、国語辞典しか浮かばない人もいるかもしれませんが、実は作詞に便利なさまざまな辞書が販売されています。感情類語辞典やオノマトペ辞典、色の表現なら色にまつわる辞典など、いくつか揃えておくと、作詞する時にとても重宝します。
作詞家おすすめの作詞に役立つ本4選
最後に、言葉が煮詰まってしまった時におすすめの本をご紹介しますね♪
ちなみに、私は外で作詞することも多いので、辞書や本は電子書籍を利用しています。もちろん紙ベースの本からしか降りてこない感覚やインスピレーションも多いのですが、何冊分でもいつでも見れる電子書籍はとてもおすすめですよ。
では、早速おすすめの本をみていきましょう。
おすすめ本1：感情類語辞典
アンジェラ・アッカーマンさんの著作、『感情類語辞典』です。
いつも「嬉しい」「悲しい」など、単調な感情表現しかできずに悩んでいる人におすすめなのが、『感情類語辞典』です。ただ読んでいるだけでも面白いこちらの辞典は、ページ数も多く、感情表現の奥深さがわかりますね。
おすすめ本2：「言いたいこと」から
引けるオノマトペ辞典
西谷 裕子さんの著作、「言いたいこと」から引けるオノマトペ辞典です。オノマトペにも辞典があるなんて、面白いですよね！
言葉選びにオノマトペを入れると、歌詞にリズムが出たり、言葉で説明するよりも情景が浮かんだりします。オノマトペにも挑戦してみたい人におすすめの辞典です。
おすすめ本3：知りたいこと図鑑
みっけさんの著作、「知りたいこと図鑑」です。
普段は Kindle派の私ですが、この本に関しては、珍しく単行本で購入しました。本自体がアイデアが湧き出るようなデザインになっていて、本をめくっていてとても楽しいですよ。教養や雑学がまとまった内容になっているので、読んでいて勉強にもなりますね♪
おすすめ本4：見て楽しむ ことば図鑑
同じくみっけさん著作の「見て楽しむ ことば図鑑」です。
こちらの本は、日本に特化した言葉がまとまっていて、色や石の名前など、知らなかった日本語を知ることができます。そのままでタイトルにしたくなるような美しい日本語がたくさん収録されているので、あなたの作詞の世界に新たな世界観が増えるきっかけになるかもしれません。
インプットが言葉選び上達のコツ！
作詞で、理想通りの言葉選びができるようになるコツは、どのくらい言葉が自分の中（もしくはノートなど）にあるかどうかだといえます。
書こうと思ってからひらめきを待つのではなく、日頃からたくさんの言葉をインプットする習慣をつけてみてくださいね！今は作詞に役立つたくさんの面白い本も販売されています。積極的に活用して、作詞の幅を広げていきましょう！
