「ありきたりな歌詞」から卒業する方法①

こんにちは、tomatoです🍅
今日から3回にわたって、「なんだか、自分の歌詞が素人っぽい…」という悩みを解決するための、具体的な方法をお届けします。

さて、突然ですが、「夕焼けが綺麗だった」「君の笑顔が好きだった」… なぜ、私たちの言葉は、時に、こんな風に「ありきたり」になってしまうのでしょうか?

その答えは、私たちの「視点」そのものにあります。

ありきたりな歌詞は、ただ見える世界を「説明」しようとします。でも、プロの作詞家は、世界を「描写」します。 例えば、「夕焼けが綺麗だった」と説明する代わりに、プロはこんな表現をするかもしれません。

「ビルの隙間からこぼれたオレンジ」
「夕焼けの向こうから明日の音が聴こえる」
「夕焼け空とキミの匂い」
「ほろ苦い思い出とあの日の夕日」
「夕日が頭を撫でてくれた」

この違いは、どこから生まれるのでしょうか? それは、日常を「五感」で味わい尽くす、特別な観察眼を持っているかどうか、です。

「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」。

プロは、この5本のアンテナを常に全開にして、世界から言葉の「素材」を集めています。 「綺麗だった」という感想の、その奥にある、「どんな匂いがしたのか」「どんな音が聞こえたのか」「どんな肌触りだったのか」まで、言葉にしようとするのです。

【今日のトレーニング】

あなたの作詞ノートを開いて、今日、一番「心が動いた風景」を、一つだけ思い出してください。
そして、五感(見たもの、聞こえた音、感じた匂いなど)を使って、書き出してみてください。

これが、ありきたりな言葉から卒業するための、最も重要で、最も確実な、第一歩です。

さて、素晴らしい「観察」ができたら、次はその情景を、どうやって「物語」に変えていくのか。
明日は、ハリウッドの脚本家も使う、最強のライティングテクニック『説明』ではなく『描写』するための具体的な方法について、深く掘り下げていきます。

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